「京都創造論」の開講
京都大学の全学共通科目において、「京都創造論」(前期、2単位)を開講しています。
本授業は、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」(京都学教育プログラム)の一環として開講されてきたものです。その目的は、単に京都に関する事柄を学ぶだけでなく、京都が抱える諸課題を手掛かりに、わが国や世界の未来を想像(創造)できるための基礎を培うことにあります。
本授業では、大学と地域社会の関係について文化、産業、環境、教育等の側面から検討し、大学はその教育・研究機能を通じてどのように地域開発・振興に貢献しているかを解説します。
また、京都という地域でそれぞれの分野で活躍する方々をゲストスピーカーとして招へいし、各分野の視点から京都というまちの魅力や、京都が抱える諸課題について講演いただき、京都という地域について多角的に学ぶ機会を提供しています。
受講生には、講義を聴講したうえで、それぞれ関心のあるテーマを設定し、京都の諸課題について調査・検討を行い、最終的に学生の視点からの提案書をレポートとしてまとめてもらう予定です。
こうした講義・課題を通じて、ローカルな視点とグローバルな視点を合わせもつ重要性を体得させ、京都から世界に羽ばたく複眼的思考のできる人材の育成をめざしています。
過去お招きしたゲストスピーカーの一例として、2021年度では以下の通り講義が行われていました。
第1回(4/12) オリエンテーション
第2回(4/19) 荒木勇輝先生(Tera school 代表)
第3回(4/26) 高橋克忠先生(けいはんな文化学術協会 理事長)
第4回(5/10) 学生団体「京大工房」「京都着物企画」
第5回(5/17) 高野拓樹先生(京都光華女子大学)
第6回(5/24) 学生団体「エスノ3ジョウ」「北白川子ども食堂からふる」「京都大学地域振興研究会」
第7回(5/31) 山岡景一郎先生(平安女学院理事長・院長・大学学長)
第8回(6/7) 関道子先生(京都光華女子大学)
第9回(6/14) 高見茂先生(京都大学地域連携教育研究推進ユニット 特任教授・京都光華女子大学 学長)
第10回(6/21) 門川大作先生(京都市長)
第11回(6/28) 小牧昭二先生(西陣織 高橋治株式会社)
第12回(7/5) 小池美由希先生(華道家元・池坊)
第13回(7/12) 西脇隆俊先生(京都府知事)
第14回(7/19) 髙本陽一先生(京都西陣のロボット開発企業テムザックCEO)
講義の風景及び詳細についてはこちらからご確認ください。
京都大学ジュニアキャンパス
京都市内の中学校に在籍する中学生、または京都市に在住するの中学生に向けて「京都大学ジュニアキャンパス」を主催しています。中学生の知的好奇心を刺激
し、学問の最先端に触れられる機会を提供しています。
また、本ユニットだけでなく、京都大学未来創生学国際研究ユニット、京都大学基礎物理学研究所、京都市教育委員会と協同で取り組みを行い、100名前後の中学生を対象に、特別講義および中学生向けゼミを開講しています。開講には、京都大学の様々な分野の教員・研究者を講師として招へいしています。
現在、コロナ禍の動向をにらみつつ、事業再開を構想しています。活動の一例として、下記チラシをご覧ください。
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けいはんな子ども科学キャンプ(けいはんなサイエンス・デイキャンプ)
NPO法人けいはんな文化学術協会との共催事業として、「けいはんな子ども科学キャンプ」を実施しています。参加対象は、小学生の高学年(4~6年生)であ
り、「けいはんなプラザ」を会場としています。
※新型コロナウイルス感染症の影響により2021年ではオンライン開催となりました。
当活動では、「小学生が科学的事象を知る喜び、発見する楽しさを体感できるよう実験の機会を提供するとともに、外国人留学生と地域学童との交流も図っています。
なお、「けいはんな子ども科学キャンプ」は2019年度より「けいはんなサイエンス・デイキャンプ」と名称を変更して、日帰り2日間で開催しています。また、
本ユニットはけいはんな文化学術協会による「けいはんなサンデイサイエンス・プログラム」にも協賛しています。
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