6月7日、京都市立堀川高等学校の寺鍛冶先生をお招きし、4月の企画書検討会で同高等学校の井尻達也先生いただいたアドバイスをもとに、学生が練り直した企画書を改めて検討をしていただきました。今後の各班の活動の方針が明確になる、有意義なご指摘を数多くいただきました。
【A国際交流】
ねらいを2点設定しました。(1)GAPのサポートを行い、「友好都市青少年会議」と成功に導く (2)自主的な企画・運営,成長と課題の明確化を支援する。具体的には,会議のテーマに合わせた文献調査とルーブリック作りの方法を高校生にフィードバックする内容です。課題としては,今後の関わり方やフィードバックの仕方などが挙げられました。
【B主権者教育】
主権者教育が普遍的な教育的意義をもつことへの気付きを教師に促し、そうした意義の実現のための具体的な方略を探すことを提案しました。最終成果物としては,実践例をB班の方針に基づき修正・改善することを計画しています。「はめこみ」にあたるものとあたらないもの違いの基準を明確にするべきなのではなどの指摘をもらいました。
【Cメディア・リテラシー(ICT)】
一口にSNSと言ってもそれぞれには固有の特徴があり、その相違点をまとめたのち、5つの授業案を提案しました。普段、SNSに身近な大学生だからこそできる授業を目指しています。全体のディスカッションでは,現場の教職員のメディア・リテラシーやSNSの危機感への温度差が話題に挙がりました。また、実際に現場で行われている民間の出前授業の内容がどうようなものなのか確認の必要もあります。
【D探究基礎での課題設定】
「言語・文学ゼミ」に焦点をあて、生徒のつまずきを解消し、より豊かな研究成果にたどり着けるよう支援することをねらいにしています。研究手法や文学と他分野のつながりについて文献調査を行っていきます。実際に,生徒がどのようなつまずきをしているのか,どのような困り感をもっているかの実地調査が必要との指摘をうけ、堀川高校でそれらの調査を行うことになりました。
(文責:教育学研究科修士課程1回生 三井真吾)