【2015/06/03】京都市立堀川高等学校を訪問しました | 活動報告 | 京都大学COC事業「COCOLO域」

活動報告

年度別レポート等

  • 教育・研究
  • 学校論ゼミナール
2016/06/22

【2015/06/03】京都市立堀川高等学校を訪問しました

今年度の「学校論ゼミナール」では、京都市立堀川高等学校との連携の下で、探究を進めています。具体的には、「自主ゼミ活動への教師の支援」、「アクティブ・ラーニング」、「ICT活用と情報モラル」のテーマで、学生の研究を深めるとともに、何らかの形で学校に貢献できる成果の発信をめざしています。

6月3日(水)には、担当教員である教育学研究科の西岡加名恵准教授とともに、受講している学生と、支援をしている大学院生とで、京都市立堀川高等学校を見学しました。

*京都市立堀川高等学校については公式HPをご参照ください。

http://www.edu.city.kyoto.jp/hp/horikawa/

全国的にも有名な探究型学習のひとこまを、自分たちの目で見て感じ、今後に活かすとともに、大学生の立場で僭越ながら何か提言ができればとの気持ちで臨みました。

校門をくぐるとエントランスのアトリウムには「清新躍動」の力強い書が・・・。

この日は午前中、探究の作法を学ぶ「探究基礎」のはじめの一歩である1年生の「HOP」(探究の「型」を学ぶ)の授業を拝見しました。先生方によって練られた充実した内容を、真剣に自分のものにしようとする生徒さんたちのひたむきな態度に触発されて、自身の学びも深まった私たち。「自立する18歳を育成する」という最高目標の通り、生徒さんたちの自主的な姿勢に驚きました。

12
午後からは、2年生の「JUMP」(個々人で論文の作成)の取り組みの様子を拝見しました。言語・文学、国際文化、人文社会、物理、化学、地学、生物学、情報科学、数学といった多種多様なゼミに分かれて、意見交換をはかりながらそれぞれの研究を進める場面を見学しました。

自分の研究内容についてプレゼンテーションする生徒さんに、同じゼミの仲間から踏み込んだ質問が入ります。また、先生やTAさんからも「何がわかっていて、何が解明されていないのですか?」「研究計画書は進んでいますか?」「この部分は深められましたか?」との言葉掛けが。

34

また、別の実験室では「①研究題目 ②背景・目的 ③方法・使用する試薬 ④現状の結果と課題 ⑤自分の考える仮説と根拠」という文字が板書され、「ここは、本当に高等学校?」と目を疑うほど、大学の実験室や研究室さながらの活動が展開されていました。

ニュートンの「巨人の肩にのる」との言葉を引用し、研究というのは先達の功績に自らの独創を加えるものだと説明された先生を見つめる生徒さんのまなざしに意欲を感じ、「HOP」「STEP」「JUMP」という展開が楽しみなひとときでした。また、私たちもそこから導き出された新たな気づきを頂戴しました。

前もって予習・準備をして臨んだものの、百聞は一見にしかずの言葉通り、得るもの多い訪問となりました。

お忙しい中、貴重な体験をさせていただき感謝申し上げますとともに、ここで得たことを何かの形でご恩返しできるようがんばります!

(文責: 教育学研究科修士1回生 坂下直子)

一覧へ戻る