安藤 哲郎 | 参加者紹介 | 京都大学COC事業「COCOLO域」

参加者紹介

滋賀大学教育学部 准教授(2014年3月まで人間・環境学研究科 助教)
安藤 哲郎 教授

専門領域

過去の時代の地理を研究しており、特に京都に強い関心を持っています。具体的には、平安時代の貴族が、平安京や、京外の寺社などに ついてどのように考えていたのかに焦点を当てて、それが都市の構造や貴族の行動にどう影響しているのかを分析してきました。最近では 、研究で用いた地図・史料や古典を用いて、これを旅に生かすことも考えています。

COCOLO域についてのメッセージ

京都の将来像に関わっていく立場として、京都のことを学ぶ

 京都に来て10年、京都についての歴史地理的な研究を行ってきました。京都の町について過去の人々がどのようなところであると考えて きたか、地図・史料や古典を手がかりに、京都の町の形成過程や構造と合わせて考察してきました。そのことを通じ、普段京都に住んでい ても気が付かないような部分をも知るのにつれて、ぜひ京都で学ぶ多くの方々に京都のことを知っていただきたいと思うようになりました 。授業では、地理的に見た京都について、地図・史料や古典を用いて通史的にお話します(前期は古代・中世、後期は近世以降)。 京都大学の学生の皆さんには、今後京都の将来像に積極的に関わっていく立場として、京都のことを少しでも多く学んでいただくことを 願います。

 また、授業からの発展として、京都を案内できる、ということを目指してもらいたいと考えています。それも、観光地をピンポイントで 回るのではなく、意味のあるルートを設定できるようになっていただければと思います。この点は、京都大学の学生にとどまらず、京都で 小・中学校や高校に通う皆さんにも期待できる面があると考えており、広がりができればと希望しています。

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