ともに地域をリソースに学び、ともに地域リソースの活用に踏み出そう
今回の「京都の地域リソース実践学」の「地域リソース」とは、地域のよさを実感し、地域の特性を活かし、地域から学ぶことのできるようなモノや人、情報のことです。そこで生まれ育った地域住民の人には「あたりまえ」「取るに足らない」ものの中にも、このような地域リソースがあることに気づき、それらを掘り起こし、地域の振興や活性化や地域課題の解決に向けてどう活用したらよいかを、「人」を起点として考えていく、それが「地域リソース実践学」です。
本授業は、京都府の生涯学習の拠点施設として位置づけられた「あうる京北」や2016年度に京都府唯一の地域創生推進校に指定された府立北桑田高校の多大なご協力を得てそこを足場に実施するフィールド・大学連携型授業です。フィールドワーク、聴き取り調査や地域イベント参加等を含むグループワーク後、地域の方々への報告会や高大連携ワークショップを行っています。「他人事」としての評論ではなく当事者意識と責任感をもって学生なりの取り組みを行い、地域の方々、高校生や先生方、行政担当者等からコメントやご助言をいただきます。その中で、京都大学と地域の連携可能性を探るとともに、参加学生に地域実践力を培ってもらいたいと思っています。
多様な地域リソースへの「出会い」をみんなで共有する中で、新たな価値や可能性を生み出すことができれば、幸いです。
京北銘木組合において、林業の実際や木材の加工法などを実地に学ぶ(2015年度)。
NPO法人ふるさと京北鉾杉塾の活動についてビオトープを見学しながら、お話を聞く(2014年度)。