今年度の「学校論ゼミナール」では、京都市立堀川高等学校との連携の下で、探究を進めています。具体的には、「英語の活用」、「主権者教育」、「メディア・リテラシー」、「探究基礎での課題設定」のテーマで、学生の研究を深めるとともに、何らかの形で学校に貢献できる成果の発信が求められています。
4月27日(水)、担当教員である西岡加名恵准教授とともに、受講している学生と、支援している大学院生、合計33名で京都市立堀川高等学校を訪問しました。
学生たちは、事前に各グループで検討した企画書を1グループずつ提案・説明し、飯澤功先生、井尻達也先生から、様々なご意見やアドバイスをいただきました。
A.英語の活用
留学生と高校生との交流会は6月19日(日)に決定しましたが、内容については、お互いの文化などを単純に紹介し合うものではなく、もっとモチベーションがあがるような、高校生も留学生も大学生もわくわくするような企画を検討し直すことになりました。
B.主権者教育
新聞を読んだり調べたりして知識や当事者意識を高めるだけに終わらず、関わり実感をもつような行動ができる人間になってほしいと先生方からのご希望をお聞きしました。時事問題に対して、現在どの程度関心を持っているかなどのアンケートを実施することも可能と伺いました。
C.メディア・リテラシー
自分の個人情報ではなく、他人の個人情報(写真)をSNSであげてしまうケースがあり、情報の授業でモラルなどはわかっていても、実感していない生徒もいるので、意識を変えていくような企画を検討していただきたいということでした。
D.探究基礎での課題設定
身近な疑問を書き溜める「疑問ノート」、ひとつの疑問から次々に疑問が広がっていくのを知る「疑問雑談会」など新たな取り組みを提案すると、先生方も感心してくださいました。どのゼミに入っても、課題を具体化できる力や勘をどうやってつけるかを検討してほしいということでした。
堀川高校生の現状について理解することができ、企画書を作成する上でとても参考になりました。お忙しい中、各グループの質問に丁寧にお応えいただき感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
(文責: 現教職員研究員 宇川 和余)